Dear


 「生きてるか?」
 げほげほっと咳き込んで、涙で潤んだ視界にぼんやり映っていた人がそう聞いたから、とりあえず頷いた。
 「良かった……」
 温かくて力強い腕に抱きしめられて、物凄く安心できて気持ちよかったから俺はそのまま眠りに就くことにした。



   「起きたか?」
 気が付いたら目の前に史明のどアップがあってビックリした。
 「? ここどこ?」
 「保健室だよ。水泳の授業の時に溺れて、息吹き返したんだけどお前そのまま眠りこけてたからここまで連れてこられたんだ。もう授業終わったぞ。部活は休んでいいから早く帰れってさ。お前のとこの顧問が言ってた」
 「…………誰が俺着替えさせたの?」
 プール以後の記憶が無いから溺れたのは事実としても、着替えた記憶までは無い。
 「保健医だったら嬉しかったか?」
 「嬉しくないっ!!」
 思いっきり言い切って俺は掛けられていた布団を跳ね飛ばす。すっと史明は避けて近くの椅子に腰を下ろした。
 「頭も身体も洗って貰って、着替えまでさせて貰って、姫扱いだよな。祐太」
 「だから、誰がやったんだよ! 知ってるんなら教えろって」
 「覚えてないお前が悪い。お前の命の恩人だぞ。溺れて沈んだ途端にプールに飛び込んで、お前を引き上げて蘇生施したんだ。……いや、前々から格好良かったけどあそこまでいい男だったとは知らなかったな」
 ベッドに頬杖を付いて横目でニヤニヤと笑いながら史明が事の次第を説明してくれた。
 とりあえず、俺には命の恩人がいたらしい。プールの授業はクラスごとだからクラスの中の誰かか体育の教師が該当するんだけど……先生は、嫌だなぁ。
 って、ちょっと待て。蘇生とか何とか言ったか?
 「なぁ、蘇生ってもしかして」
 「もしかしなくても溺れた相手にやるのは人工呼吸って相場が決まってるだろ。心臓マッサージまでされてたぞ」
 「…………嘘」
 「嘘ついてどうするよ。あ、もしかして祐太ファーストキス? よかったじゃん。センセーじゃなかったぜ」
 「良くないよぉ。男だぞ……男相手なんだぞ……史明だってヤダろ?」
 「好きな相手が男なら別に問題ないだろ。いや、写真部員がいなくてよかったなうちのクラスに。撮られてたら明日地獄だぜ、祐太」
 けけけっと意地悪く笑って史明が足を組みなおす。……背が高い分長い足がちょっとムカつく。
 「ってことは今の話を総合するに先生と史明じゃないことは確かなんだよな。誰だよ、俺のファーストキス!」
 拳を握ってわなわな震えてると史明に突っこまれた。
 「なぁ、お前感謝が先じゃないのか?」
 …………分かってらい、そんなこと! でもそいつは許可なく俺のファーストキスを奪っていったんだぞ! 許せないだろうが!



 「あ、土岐。悪いんだけど俺のことぎゅってしてくれる?」
 「…………湧いたか、妹尾」
 「沸いてねぇよ! ともかくぎゅってしてくれよ! それだけでいいんだから」
 「俺が抱くのはたった一人って決まってるんだ。お前なんか死んでも抱いてやらないから安心しろ」
 そっけなく言い捨てて土岐はすたすたと有栖川の方に行ってしまった。……いきなり有栖川に背後から抱きつく。  俺は悪くて有栖川はいいのか? って言うか土岐の言う『一人』は有栖川のことなのか? 男同士だぞ?
 ……確証は持てないが、今の土岐の態度を鑑みるに多分奴は俺の恩人ではないだろう。ともかくこれでクラスの殆どに確認が取れた。
 残るは六人。今日中に確認し終えるのが決して無理な数ではない。俺は張り切って抱きしめられに行く。
 「あーきーちゃん。俺のこと……」
 「俺は猿を抱く趣味は無い。……一回死んでおかしくなったんだな。助けられ甲斐が無い奴」
 上から俺を見下ろしてあからさまに馬鹿にした態度で安希が溜息をつく。
 「ええっ! じゃぁ俺を助けたのって安希」
 「早合点するな。俺はお前を助けた奴に言ってるんだ。ミヤ、ほら行くぞ」
 ぽんっと、軽く俺の頭に掌を乗せて、空いている方の手で藤宮を呼ぶ。呼ばれた藤宮は俺の頭から安希の手を取り払って
 「ああ。妹尾、俺でもないから安心しろ」
 と言ってそのまま安希と一緒に出て行く。何だか親密そうな雰囲気だった。あの二人に共通項って特に無かったはずなんだけど。
 それにしても一気に候補者二人が脱落。残るは四人なんだけど……。
 「伊織君、今日星観に来るんだっけ? あ、妹尾君どうしたの?」
 ふんわりと笑いかけられて俺は意味も無くドギマギする。
 「あ、あの、迷惑じゃなかったらでいいんだけど。その……」
 やんわりと眼鏡の奥のアーモンド形の目に見つめられて上手く言葉が紡げなくなる。
 ……こいつが『星見の君』とかって言われて上級生にも下級生にも人気が有るのが分かる気がした。……俺は男にもてても嬉しくなんだけど。
 「祐太、飛鳥に乱暴なことするんじゃねぇぞ」
 「ぎゅってして貰うだけだろうが! 何が乱暴なんだよ!」
 国東の後ろから抱え込むように……つまりは国東をぎゅっとして伊織が俺を睨み付ける。国東にぎゅってして貰うのは無理みたいだ。
 「お前の態度が。お前助けたの俺じゃないし」
 「伊織君そんな言い方ないでしょ? ごめんね妹尾君。僕も伊織君も違うんだ。君を助けたのは……」
 「飛鳥、それ厳戒令で名出し禁止中。兎も角俺らじゃないぜ。用件終わり。飛鳥、裏山行こうぜ!」
 半ば国東を抱きかかえるようにして伊織は教室から出て行った。
 何なんだよ伊織の奴。全国大会間近だってのに呑気に天体観測って!それもあの全校生徒の憧れの的国東と!
 聞きようによっては二人っきりでするように聞こえたぞ。月のある夜ばっかりじゃないんだからな!
 ……残るは二人。どっちも強敵なんで普段はあんまり近寄らないようにしてるんだけどこの際仕方ない。勇気を出して突撃だ! 頑張れ俺! 負けるな俺! ファイト、オー!
 「何一人でガッツポーズしてるんだ?」
 「うわひゃぁ!」
 拳を握ったところでいきなり背後に現れたのが強敵のうちの一人だった。
 深呼吸して気を取り直して大きく息を吸い込む。
 「信太、俺のことぎゅーってしてくれない?」
 「してくれない。悪いが今日こそはと思ってることがあるんだ。じゃあな」
 振り絞った俺の勇気をあっさりと無視して信太は早足で出て行ってしまった。その背中をどこから出てきたのか史明が楽しそうに追いかけていく。
…………最後に残ったのはただ一人。本当にこいつが俺の命の恩人であると同時にキス泥棒なのかは分からないけれど、ともかく一人。
 「鵜森、忙しいところ悪いんだけど」
 「何だ? サッカー部は暇なのか」
 「暇じゃねぇ! 大会目前なんだ! 今年こそ関東大会狙って必死で皆練習してるんだぞ。どこに暇があるって言うんだよ!」
 「なら早く行け。お前のお蔭で教室が閉められないんだ」
 「え? そうなの? そりゃ悪かった。早く出るよ」
 「そうして貰えると助かる」
 そう言うと鵜森は俺に背を向けて日誌とかばんを片手に教室の窓の鍵を閉めてカーテンを閉め始めた。気付いたらもう教室には俺と鵜森しかいなかった。
 鵜森宗一郎。一年のときから学級委員をやっていて、何かと裏からクラスを支配しているこの男はさっきの国東同様生徒に人気がある。
 その理由は性格ではなく外見。……一般的に言われる超美形という奴なのだ。
 さらさらで漆黒の少し長い髪に、同じ色の一重の切れ長の双眸。鼻はすっと通って、薄い唇にはいつもシニカルな笑みを湛えている。
 これらのパーツがきれいな卵形の顔に見事に配置されている。背はそんなに高くないのに、何か存在感と美貌で人を引き寄せるタイプって感じ。
 後、反則なのが右目の下の泣き黒子と甘いバリトンの声。こいつに話しかけられただけで失神する生徒もいるって言うんだからこれは物凄く効果的だと思う。
 何て鵜森をじっと観察していたら、俺の視線に気付いたのか
 「そんなに俺と一緒にいたいのか」
 くすりと意地悪そうに笑って、でも冷たい目で俺を見た。
 「ちがっ、そうじゃなくて! だから部活じゃなくて!」
 「何の話だ。さっさと出て行け」
 教室の主のようなその態度に意味も無く腹が立つ。俺は深く考えずに怒鳴り返していた。
 「俺をぎゅっとしてくれなきゃ出て行かない」
 軽く鵜森の目が見開かれる。奴がこんな顔をするのは初めてだから、思わず俺は心の中で密かに喝采をあげたくなった。
 が、次の瞬間早くも俺は後悔をし始めていた。
 「そうか」
 と顔から表情というものを一切排除して鵜森が俺に歩み寄ってきたのだ。はっきり言って怖い。
 「え? え? ちょっ……」
 俺は逃げ出したくなって、鞄を引っ掴んで踵を返そうとした。その時だった。
 引かれていなかった椅子に躓き、両手がふさがったままの状態で床に激突しそうになる。
 「わっ……」
 どうにかして受身の態勢を取ろうとしたけれど間に合わない。ぶつかる、と思った。
 けれど痛みは無くて、反対に安堵感で胸がいっぱいになった。
 ……昨日、俺を抱きしめてくれた腕が、また俺を力強く抱きしめてくれていたから。
 「お前は注意力が散漫すぎる」
 間近に迫った顔で呆れられたように呟かれたけれど、俺はそれどころじゃなかった。
 「鵜森、お前が俺助けてくれたの?」
 「見れば分かるだろう。痛いところは?」
 「無い。さんきゅ。じゃなくて! 昨日! 溺れてた俺助けてくれたのって鵜森?」
 「…………ああ」
 物凄く嫌そうに顔を顰めて鵜森が頷く。その瞬間に俺は鵜森を抱きしめ返していた。
 「ほんとにさんきゅな。俺の命の恩人だろ?」
 「ああ、まぁそういうことになるな」
 「やぁ、もう、本当にさんきゅ。…………ああっ!」
 耳元でいきなり俺が叫んだから、鵜森は俺を放り出そうとしたけれど俺がそれを許さなかった。寧ろ奴の首根っこを捕まえて引き寄せる。
 「どう責任とってくれるんだよ!」
 「何のことだ」
 「何のこと、じゃないよ! お前、俺のファーストキス勝手に奪いやがって」
 「なら返すか?」
 あまりにもあっさりと言われて俺は反射的に頷いてしまった。もとから俺が引き寄せた所為で至近距離にあった顔が更に近づいてくる。
 思わず目を閉じると初めての感触が俺の唇を覆っていた。
 「ふっ……」
 息を漏らすと鵜森が離れた。相変わらずの無表情で俺を見つめ返してくる。
 「用は済んだな」
 熱に浮かされたような感じで俺が頷き返すと、鵜森は俺を引きずって廊下に連れ出し教室に鍵をかけた。
 「お前も早く帰れよ」
 じゃぁな、と軽く手を振って鵜森は帰っていってしまった。
 (返ってきたんだよな? ってーかまた奪われたのか?)
 唇に指を当てたらまだ熱さと温もりが残っていた。



 「何ボーっとしてるんだよ祐太。ひょっとして恋煩いか?」
 いつの間にか授業が終わっていたらしく、周りの生徒が帰り支度をしてる中俺は史明に声をかけられて漸く我に返った。
 「なっ! 恋煩いなわけないだろ! 俺はサッカー一筋なんだから!」
 「なら何で授業中も上の空、昼は昼でぼろぼろ零す。唯一得意な日本史も全滅だったんだ。熱も無さそうだしそれ以外の何が原因なんだよ」
 にやにやと頬杖を付いて笑いながら史明が俺の前の椅子に座る。
 「それは……」
 俺にも何が原因なんだかよく分からない。けれど、ちっとも授業に集中できなくて、ただでさえ分からない英語の授業は今日の分、丸々理解出来ていない。
 「……そういや宗一郎も人気急上昇中なんだよな。知ってた?」
 何気なく言われた一言に、俺は過剰に反応してしまったらしい。目敏く見つけた史明が相好を崩す。
 ……ばれた、かもしれない。昨日の事。
 「キスの相手は見つかったのか?」
 急に声のトーンを落として、史明が俺の目をじっと見たまま囁く。頷くと、俺の方に頭を寄せてきた。
 自然と俺も額を寄せるような体勢に……つまりひそひそ話体勢になる。
 「だからあいつのことずっと目で追ってたのか? 気にしてたぜ。妹尾をどうにかしてくれって言われた」
 「鵜森に? ……俺、そんなに見てた?」
 「見てるなんてもんじゃない。あれは観察って言うんだぜ」
 「…………キスされたんだ。昨日。ファーストキス返してやるって」
 俺が一大決心をしてばらすと、史明は物凄く優しい目をした。
 「なぁ、今日も最後まで教室に残ってみ? ボーっとしてた理由が解明されるかもしれないぜ」
 頑張れ、と言い残して史明は席を立った。勇気分けるみたいにぽんって、俺の頭軽く小突いて。
 (何でだろう。ドキドキするの)
 昨日、あんなことされたからかもしれない。鵜森を見ると胸が痛くて、ドキドキして、何か幸せな気分になる。



   「今日も最後まで居残るとはいい度胸だな、妹尾」
 低く甘いバリトンが俺の名前を呼ぶのを、半分熱に浮かされたみたいに聞いた。
 ただ呼ばれるだけでこんな気持ちになることがあるんだって、今まで知らなかった。
 「あ、えっと、その……」
 面と向かうと、言いたいことが声にならなくて、何だか顔に血が上っちゃって。
 「どうした。今日も部活に遅刻か」
 「部活より、大切なことが在って……だから」
 俺を見ようともしないで、淡々とした態度で窓の鍵を閉める鵜森にどうにかして気付いて欲しくて。振り向いて欲しくて。
 「……なぜ泣く?」
 少しだけ困ったような声が頭の上から降ってきた。見上げたら真っすぐに見下ろしてくる漆黒の目がそこにあった。
 「だって、お前、気付いてくれない。俺、やっと分かったのに……」
 「俺が何に気付けなくてお前に何が分かったんだ?」
 俺を見る目はいつもの無表情なそれじゃなくて、明らかに戸惑いがあった。
 「お前が俺の気持ちに気付いてくれない。俺、お前が好きなのに」
 自分からぎゅって抱きついて鵜森の返事を待つ。
 もし拒まれたらどうしよう、引き剥がされたらどうしようって、それだけが怖かった。
 鵜森がふうって、小さく溜息をついて俺を抱きしめ返してくれた。
 「やっぱりこの腕だ。なぁ、先生に任しておけば良かったのに何で俺を助けたの?」
 温かくて、安心できる腕に抱かれて俺は肩口に顔を埋めたまんま鵜森に訊いた。
 「気にかけてる相手を抱きしめる絶好の機会を他の奴にみすみすやる度量は俺には無い」
 「ねぇ、それってもしかして」
 見上げたら鵜森が初めて笑った。……この笑顔だけで俺は気絶しそうになったけど、続きが聴きたいから我慢する。
 「ずっと言わないつもりだった。言ったところでお前が困るのは目に見えていたから」
 「困んない! 嬉しいから! 言ってよ! 言ってくれなきゃ俺……」
 「好きだ」
 物凄くシンプルで、突然言われたら信用できないような言葉でも、凄く特別な人から言われたら大切な言葉だってやっと分かった。
 「言ったんだから逃げるなんて言うなよ」
 甘く囁いたその唇が被さってくる。
 「離さないで」
 囁き返してから、唇に応えた。



 「で、結局お前の惚けは治らなかったんだな」
 教室に入ってくるなり史明に言われて、俺は頬を膨らませた。
 「惚けてないだろ。お前こそ何か物凄く幸せオーラ振り撒いて気持ち悪い」
 「幸せなんだから別にいいだろ。で、お前は? どこまでいった……」
 俺は顔から火が出るほど真っ赤になって、史明の背中をはたいた。奇妙な呻き声を上げて史明がしゃがみ込む。
 「……っつ」
 あまりに大げさに痛がるものだから、つい心配して覗き込むと、マジで目を潤ませていた。……そんなに強く叩いたか?
 「朝から教室の入り口を塞ぐな。邪魔だぞ」
 信太が史明を蹴りつけながら教室の中に入ってきた。
 「わりぃ」
 軽く顔の前に手を上げて謝ると、深くは追求せず、怪訝そうに史明を眺めやった。
 「分かればいい。こんなところで何をしてるんだ?」
 「ああ、史明の背中軽く叩いたらマジで痛がってんの。んでこの有様」
 「……そうか」
 と呟いて信太は史明に手を差し伸べた。がしっと、その手を掴んだ史明は助け起こそうとした信太を自分の近くまで引きずり倒す。
 耳元でなんか呟いて、その手を解放した。見たら信太の顔が心なしか赤くなってた。
 「どうかしたのか?」
 「気にするな。あ、保健室にこいつを運んでいくから野崎先生にそう伝えておいてくれ」
 そう言うと、信太は史明を連れて鞄を持ったまま保健室に向かっていった。何が起きたんだか俺には理解出来ない。
 そのままそこに突っ立っていると、後ろから声をかけられた。
 「邪魔だぞ」
 振り返ったら宗一郎だった。声だけは低かったけど目が笑ってたから安心して退く。
 「おはよ」
 「お早う」
 挨拶交わすだけで幸せ気分を満喫してる俺を横目で見て、くすりと笑うと宗一郎は自分の席に向かって行った。いつの間にか手の中に小さく折りたたまれたメモ用紙が入っている。
 『今日の放課後は?』
 それだけ書かれたメモを見て、俺は顔を上げて宗一郎のところまで行く。
 「教室の鍵閉めるまで残ってるから」
 そっと囁いて視線を交わす。
 「待ってるよ。祐太」
 甘い声で名前を呼ばれ、俺は胸がいっぱいになった。








後書きと言う名の言い訳
 パソコンの容量を少しでも軽くしようという事で。
 本体に入れっぱなしで忘れていたものシリーズを再アップシリーズ(笑)
 物語現在では1年生だったり2年生だったりするんですが、シリーズ名は一応2−Aシリーズ。
 ……にしてもこっ恥ずかしいですね。昔書いたものをアップするのって。

 タイトルのDearは親愛なるじゃなくて名詞で可愛い人の意味です。

 20040310
 再アップ20080207