Side of BLUE −恋文− 初めて逢った時からずっと思い続けていた。 強く抱きしめたいと。 独りで何でも出来ると頑なに信じ込んでいる心の扉を開きたいと。 心からの笑顔がいつか見たいと。 他人を寄せ付けないように自ら壁を作り上げていた君。 壊してやりたくて強引な手段で実行した俺を未だ憎んでいるかもしれない君。 卑怯な真似で君の信頼を得ても本当の意味で近付く事は出来ないと知っていたけれど。 まやかしでも良いから君の一番近くに居たかった。 君の痛みを分かち合える距離に居たかった。 いつか罪は裁かれて君が俺を許さなくても俺は君だけを見ているから。 君しか要らないから。 いきなりこんな風にいわれて戸惑うのも分かってる。 でも今だからこそ聞いて欲しいんだ。 と書かれた紙が届いたのは昨日だった。 全く心当たりはないが土岐に相談するのも気が引ける。 悩んでいると後ろから本人に取り上げられた。 ラブレターだなと呟いたきり何もいわない土岐をつつくといきなり顎を捕らえられた。 嫉妬させる為に書いたのかと囁かれ反論する前に口を塞がれた。 暫くしてどちらとも無く唇を離すと僕は我に返った。 廊下だぞと叫ぶと誰も見てないと紙と共に返された。 再読して気付いた。 土岐の字なのだ。これは |
後書きと言う名の言い訳 |
はい。パソコンの容量を少しでも軽くしようという事で。 本体に入れっぱなしで忘れていたものシリーズを再アップ。 何故このシリーズが『青』なのか。 ……青春真っ盛りっぽいから、とかではありません。 20040310 再アップ20080207 |