太陽に手を伸ばす 「すご、い、ね」 「でっけーよな!」 真っ青な空。 真っ白な雲。 でっかいでっかいヒマワリ! を見たら三橋と一緒に見たくなった。 「お、俺より、おおき、い」 「何食ってんだろーなー」 「み、水?」 「すっげーなー!」 「うん、すご、い!」 食っても食ってもこんなに一気にがががーってでかくなれない。 今だってほんのちょびーっとだけ三橋よりちっちぇのにさ! 「こいつの種食ったらこいつみたいにでっかくなれっかなー」 「おいしい、よ?」 「食えんのか?」 「う、ん」 食っても三橋はにょきにょき伸びてない。 ってことはダメかー。 うーん。 あ、そうだ! 「昼飯食ったら昼寝!」 「昼、寝?」 「寝る子は育つ! ってゆーじゃん!!」 「お、お!」 「二人ででっかくなろうな!」 「うん!」 すぐに追い越してやるからな! 待ってろよ!